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空をつかむまで

ほとんどトライアスロン関係者(と言うか、とんとら関係者)しか見ていないだろうから、この本を紹介したい。

「空をつかむまで」(関口尚著、集英社文庫)

著者は、昨年映画化された「パコと魔法の絵本」も書いている関口尚さん。
内容は、廃校が決定した中学校が舞台のトライアスロンの物語だ。
自治体の合併に伴う廃校で、美里村とか南郷町とか出てきて、少しだけ宮城県風。
そんなわけで、特にとんとらにはおすすめ(美里村はなくなってしまう方だけどね)。

トライアスロンという扱いにくそうな材料だが、分かりやすく描けている。
丁寧な取材をしていることもうかがえる。
ただし、丁寧過ぎてくどい部分もあるけど・・・
たとえば、ブルホーンバーを見て、「水牛の角のような」と思う人は少ない。
題材のせいで、少し発想やメタファーの部分で制約がかかったのかもしれない。
まあ、トライアスロンの認知度を考えると、まだ話が盛り上がる前にある程度説明口調になるのは仕方ない気もするね。
そして、クライマックスシーンはテンポよく描けており、スピード感も十分。
なので、上のような点は大きな問題ではないだろう。

ストーリー展開や、伏線の貼り方も自分にはグッときた。
ジャンプ系漫画のような展開だが、節々でオリジナリティがよく出ている(特に、エピローグがいい)。
また、夏の青春、恋愛、思春期のジレンマ、・・・など共感できるシーンを現代の文脈でしっかり描けてる。
そして、3人で事に当たるという点もとてもいい。
3人いれば、そのうちだれか一人ぐらいには強く共感できる人がいるだろうから、話に入り込みやすい。
俺もトライアスロンやりてぇー!って気分になる。

文庫以外はあとがきや解説を先に読んでもいいと思うけど、文庫は読んでしまうと台無しになることがある。
この本は、解説は後に読んだ方がいい。

青春時代の、淡いけど大切な何かを思い返させてくれる傑作。
トライアスロンを舞台にした作品は少ないので、これは関係者必読ですよ~!!
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好きな芸人は、ケンドーコバヤシとバナナマン。

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